ダイエットコーチをしていて、「痩せる食べ物は?」の次に頻繁に聞かれると言っても過言ではないこの言葉「食べていないのに痩せない」
不思議なことに、食べていないのに痩せない人はたくさんいます。
年間約300人のダイエットコーチをしてきた経験のある私が、食べていないのに痩せないのはどういう状況なのか?身体に何が起きているのかを解明していきます。
結論
結論から言うと、食べていないのに痩せない理由は大きく
- 実は食べている
- 食べなさすぎている
の2つに分けることができます。
どちらかに当てはまる人が多いのではないでしょうか?
まずは自分の食生活、生活習慣を振り返りながら、どっちに当てはまるのか、どのような対策をすれば良いのかを考えていきましょう。
今回は
- 実は食べている
を説明していきます。
後半の記事「食べなさすぎている」はこちら
食べている量と食べていると思っている量は異なる
実際に食べている量と自分で思っている量は異なります。
厚生労働省が取りまとめている国民健康・栄養調査でも
エネルギー摂取量については、日本人でも集団平均値として男性 11% 程度、女性 15% 程度の過小申告が存在することが報告されている
厚生労働省 国民健康・栄養調査報告
と記載があります。
また、18~20歳の女子学生を対象に行った研究ではBMI(肥満度指数)が高い人の方が過小申告をしていることがわかっています。
研究結果などは傾向を表しているものであり、BMIが高い人全員が過小申告しているとは限りませんが、人は食べている量と、食べていると思っている、申告する量には差がある、ということは言えそうです。
無意識で食べている
栄養士や誰かに話す際に、過小申告してしまう可能性があることはわかりました。
では、なぜ食べていると思っている量が少ないのでしょうか?
様々な理由が推測されますが、私の経験上では、「無意識で食べてしまっている」=食べている感覚もなく食べているというケースが多いです。
テレビや動画配信を見ながら、気がついたらスナック菓子を1袋開けていた…なんて経験はありませんか?
仕事の合間にちょっとした気分転換でチョコレートやクッキーなど摘んでいませんか?
意識せずに習慣やちょっとした気分の切り替えで間食をしてしまっている人多いです。
そして、無意識に食べているため、満足感が得られず、食べすぎてしまうことも。
食べた量を把握するには?
では、どのようにコントロールをしていけばよいのでしょうか。ステップありますので、1から順に取り組んでみてください。
食べたものを全て記録する
食べたもの、個数、量、時間を記録していきます。誰に見せる予定のないものですので、正直に。
その都度記録できるのが理想ですが、難しい場合は1日の終わりにまとめて記録してもOK。
できれば1週間、短くても平日2日分、休日1日分の3日は記録しましょう。
記録の方法は
- ノートに書き出す
- 食べたものを写メしておく
- 食事記録アプリで登録する
などがあります。「おすすめはノートに書き出す」です。書き出すことで自分の食べたものや1日の生活、自分自身を振り返るよいタイミングになるからです。
食事記録アプリでは、エネルギー量(カロリー)や他の栄養素も計算してくれるものもあるため、把握しやすいという利点はありますが、「食べていないのに痩せない」理由を見つけるためには書き出す方がおすすめです。
エネルギー量や脂質、たんぱく質量などが見える化されてしまうと、過小申告につながってしまったり、食べてはいけない!と強く感じてストレスになってしまう可能性があるからです。
書き出したものを振り返る
書き出したものを振り返ってみましょう。
- 3食の食事は少ないが、間食が多かった
- 1日2食だからと思っていたが、食事量が多かった
- 無意識に常に何かを口に入れている状態だった
など、気づきがあるはずです。
また、自分がどのようなタイミングで何を食べる傾向にあるのかも把握することができます。食べてしまうタイミングやトリガーは何でしょうか?
- 仕事で煮詰まったタイミングでチョコレートを2〜3個食べていた
- 緊張する場面が終わるとホッとして食べすぎてしまう
- 家で動画を見ている時に食べていた
- 帰宅する前に疲れて、コンビニに寄りスイーツを買っていた
など、自分の行動を客観的に見ることができます。
客観的に見ることができると、対策も練りやすくなります。
ダイエットすることは自分自身と向き合うことです。簡単なことではありません。
できることから、無理のない範囲で頑張りましょう!
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