学生時代にスポーツ栄養に興味がなかった私が、現在ではアスリートサポートに関わることができています。
スポーツ栄養の仕事の見つけ方も然り、関わりたいけれども何を勉強すれば良いのかわからない…。
どのような知識をつけて良いのかわからず中々一歩が踏み出せない。そのような方も多いのではと感じます。私も1年前までは何をして良いのかわからずに、ひたすらに「スポーツ栄養 仕事」、「スポーツ栄養 勉強法」など調べていました。
今回はどのようにして勉強したか、参考にしたサイトや本をご紹介していきます。
スポーツ栄養の基本を学ぶ
スポーツ栄養と言っても、プロのアスリートからジュニア、シニアなど幅広いです。何から勉強したら良いのかわからないという方は、まずは基本的なことから勉強してみましょう。
- 必要推定エネルギー量の計算方法
- 糖質の計算方法
- たんぱく質の計算方法
- 脂質・ビタミン・ミネラルについて
- 水分摂取
などが基本的なことになるかと思います。
なぜ、糖質は必要なのか、たんぱく質がどのような働きをしているのか、脂質の種類は?など、理解しているようでも改めて勉強することで理解が深まります。
スポーツ栄養の実践の場では理解をしているだけでなく、その知識をアスリートにわかりやすく説明をする必要があるため、「なんとなく理解している」状態では難しいです。
個人的におすすめしている参考書はこちらです。
学生時代に教科書として使用した方もいらっしゃるかと思います。
スポーツ栄養の基本が詰まっていますので、私自身も栄養価計算の確認や資料作成の際によく使用しています。
勉強の仕方としては、1章ずつでも良いのでざっと目を通す。その中で自分が理解しきれなかったところに付箋や書き込みをしておく。→時間がとれた際にその部分について紙に書いて整理したり、補足でネットや文献を読み理解を深める。
この方法で勉強しました。
ただ、膨大な量となるので、正直心が折れそうになりました…。
そのような時は実践から逆算して勉強するのも1つの手です。
アスリートサポートの実践から学ぶ
架空のアスリート像を作る
実践から学ぶと言っても、すぐに案件があるわけではありません。そこで自分で架空のアスリートを作ります。
まずはどのスポーツのサポートをしたいのか種目を選びます。
例えばサッカーを選ぶとします。プロのサッカー選手はHP上でプロフィールに身長、体重、ポジションなどが記載されています。
そこから参考にする身長、体重、ポジションを選び、体脂肪率が記載されていない場合は勝手に決めます。
例)身長178cm、体重71kg、ポジションDF、体脂肪率12%の選手と仮定する。
目標体重75kg、目標体脂肪率10%と設定。
というふうに人物像を描きます。
そこから、必要推定エネルギー量や糖質、たんぱく質、脂質量、PFCバランスなどを決めていきます。
計算していく上で、ここの計算方法どうだったっけ?何種類か計算方法があるけれどもどちらを使えば良さそうか。両方計算して比べてみようか。
などと疑問や自分が理解しきれていない部分が見えやすくなります。
スポーツの種目・ポジションの特性を勉強する
サポートをする上で種目やポジションへの理解は必要になります。
例えば、サッカーと陸上では目指したい身体や求められているものが異なります。さらにポジションではFWとDF、陸上の種目では長距離と短距離では求められているものが異なります。
競技への理解を深めること、そしてその競技・ポジションに特に必要な栄養素はあるか?などをしっかりと検討してみてください。
検討する際に参考になる本はこちらです。
献立作成・栄養価計算をする
必要量(栄養素等摂取目標量)が決められたら、実際に献立をたててみましょう。
糖質を1日で必要量とるためには白米だと何g必要だろうか?エネルギー量を増やすためには?
捕食やプロテインをとることで必要量以上にならないかなど、栄養価計算をすることで、実際に選手に食べて欲しい量を把握することができます。
献立を1から作るのは難しいという場合は先ほど紹介させていただいた「エビデンスに基づく競技別・対象別スポーツ栄養」で献立例がのっていますので、参考にしながらたててみてください。
また、インスタグラムなどで食事をあげている選手の写真から一度栄養価計算をしてみるのも一つの手です。
参考図書・サイトまとめ
【サイト】
ビタミン・ミネラルなどの必要量→食事摂取基準2020を参考
スポーツ栄養の様々な見解やコラムが読める→スポーツ栄養Web
【図書】
スポーツ栄養に関わりたい、でも何を勉強すればよいかわからないという方の参考になれば嬉しいです。
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